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No.275

コラム登録日:2016.01.13

中塗りと上塗りの色変えは手抜き防止になるの??

一般的に、住宅の外壁屋根塗装リフォームは3回塗が基本です。
下塗(A材)/中塗り(B材)/上塗り(B材)という風に、中塗りと上塗りは同じ材料(同色)で塗装するのが一般的です。
いわゆるシリコン樹脂・ウレタン樹脂・フッ素樹脂など主役となる塗料です。 下塗材は、主役の樹脂塗料と下地との密着性を高めるための接着剤のような役割を果たします。
しかし、工事が完了した直後は、適正に3回塗ったかなんて、目で見て判断できるものではありません。
万が一、手抜き工事をされて2回塗ですまされていた・・・何てことがあっても分からないのです。

このため、最近よく新聞やネットで、『手抜き防止の為、中塗りと上塗りを色を変えて塗装する業者が、優良で安心できる会社です!』なんて記事をよく目にします。
確かに、公共工事や役所工事などでは、品質の確保のため指定される事のある施工方法だとよく耳にします。

それは、工事規模・職人の質・人員数・下請け・孫請け・ひ孫請けなどの工事体制が煩雑なうえ、写真資料上の記録、品質管理を保持などの為に、とられる方法だと考えられます。

色分けのメリット・デメリット

この色分けを、個人の住宅リフォームへ適用して、どんなメリットがあるのでしょうか?
耐久性の維持ももちろん大事ですが、見た目、いわゆる長期的な美観維持も重要です。塗膜というのは工事後、徐々に 劣化が進行していきます。 表面の塗膜が粉化していき徐々に塗膜圧が薄くなり防水効果を失っていきます。
もし中塗りを色変えをしたご自宅ならば、数年後表面の塗膜が粉化し中塗り材の色がでできて、色ムラの発生原因となります。塗膜自体はまだ大丈夫なのに美観だけが先行して損なわれていくのは納得できません。しかも、業者の立場から言う業者側のメリットだらけです。
塗装面に対して、ぴったり量を仕入れるのはできませんので、現場ごとに余った不良在庫が必ず発生します。
中塗りで色変えをして、上塗りで指定された色を塗れば、最終的には中塗り部分は隠れる部分なので、在庫塗料を適当に 混ぜて中塗りで使用し『経費削減・在庫整理・手抜きはしてない!の宣伝効果』で一石二鳥・三鳥にも・・・。
確かに、きちんと3回塗した証拠になるので、安心部分はありますが、同じ回数を塗装する前提とすると、 お客様にとってデメリットしかないように思います。

弊社の考え方

弊社では、中塗り上塗りは必ず新品の同色材で塗装します。
同色の塗料を2回塗することで、同色で適正な塗膜圧を確保し耐久性と美観維持のバランスがとれます。 よく、同色だと塗り残しが出るんじゃないかと思いがちですが、同色でも塗り立てと乾燥後は、 色が変化するのではっきりと分かります。

後は職人の仕事の進め方、技術的な質で完全に防止できます。 写真は同色での塗装中です。

数年前、営業先のお客様に『中塗りの色は必ず変えてください。』と頼まれたことがありました。
その時は、デメリットの部分も説明させていただきましが、結局、中塗りの色を変えることになりました。
契約時に色ムラに関する保証は付けられないとお伝えし工事にはいりましたが、良いものを提供しようという信念を 曲げる事になるんじゃないかと思い、結局、下塗り・中塗り(色変え)・指定色で上塗りを2回塗装し4回塗りをし たことがあります。当然、会社への利益も減り、私自身も満足できる仕事にはなりませんでした。
結局、私と、お客様の信頼関係がしっかりと築けていれば、このような話にもならなかっただろうと、深く反省したのを覚えています。

最後に・・・

一般的な地元の工務店・塗装店へリフォームを依頼し、常識的な範囲の金額(適正な金額)を提示された場合、 手抜き工事をしてお客様からの信用を落とし、悪い評判が広がっても、会社としては、何の得(利益)にもなりません。 特に地域密着型の会社なら顕著です。
ですので、このような業者は、決して恥じない仕事を提供してくれると私は信じています。

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